新宿通りから歌舞伎町にかけるエリアは成熟したエリアになっています。しかし、新宿通りから高島屋までの明治通りエリアは東京メトロ副都心線の開通に伴い、地下道が出来て、新宿南口エリアへの利便性が一気に向上しました。これにより、新宿南口エリアの発展が大きく望めます。
現在、2011年を目処に西新宿1丁目にヤマダ電機の大型店が出店予定で、これが完成すると、秋葉原から池袋に移った、電気街が今度は新宿に移動するという現象も見られるでしょう。
さらに、新宿駅が東口と西口を分断していますが、2016年を目処に現在の東口と西口のJRの改札が自由通路になる予定で、また、西新宿駅方面の地下道が充足されると、ビジネスエリアと商業エリアの利便性が一気に高まります。今後も大きな発展が見込めるエリアです。

新宿通り、靖国通り、明治通り等の大通りに面する賃料と裏路地の賃料が大きく異なります。ただ、傾向として言えるのは、圧倒的な集客人口を誇るエリアの為、飲食店が成立し、1階を除く、その他の階層の賃料差が少ない傾向にあります。
また、下記の表からは読み取れませんが、1階の募集物件が全体の13%しかなく、他の繁華街エリアと比較しても極端に少ない傾向になっています。これは、他のエリアと比較して実需での採算性が高いため、1階の空室がすぐに埋まる傾向にある為と考えられます。

冒頭にも書いた通り、新宿駅だけを見てもギネスブックに出るほどの乗降者数を誇り、付随する周辺駅を含めるとエリア内だけでも約400万人、徒歩圏の駅を入れると約450万人にと、いずれにしても、日本一どころか、世界一の駅力を誇ります。
繁華街としての集客人口も銀座の約2倍で、やはり日本一です。

他の繁華街エリアと比較しても『眠らない街』『不夜城』と言われるだけあって、夜間でも明け方になるまで人通りが絶えないエリアです。しかし、さすがに他の繁華街エリアと同じように在住人口は下記の表の通りで、少ない状況です。圧倒的な流入人口がそれを十分にカバーしています。